顕在意識と潜在意識と集合意識

おひとりおひとりの意識が100%とするなら、わたし達が普段使っている顕在意識は約4%、いざという時に無意識に使っている潜在意識は約96%といわれています。

顕在意識と潜在意識を「夢」という目的地に向かって走る乗り物に例えると、顕在意識は時速40kmの自動車。野山を越えて曲がりくねった道だから、夢に到達するまでとても時間がかかります。

一方の潜在意識は時速960kmの飛行機。最短距離で空を飛べるので、自動車より25倍も速く夢に近づけます。

そして、異次元の速さで乗り物に例えられないのが集合意識です。100%の意識が無数に集まった集合意識は、統合意識ともいわれる宇宙そのものの意識、時間も空間もない無限の意識です。乗り物に乗っていくのではなく、自分自身が光になるので、氣がついた時にはもう夢の中です。

顕在意識


わたし達が自覚できる「意識」のことを「顕在意識」といいます。


顕在意識は、五感で捉えた情報を認識・比較・分析して、どう行動するかを考え判断します。捉えた情報は言葉にしやすく、なぜそう考えたのかという理由もわかりやすいのです。

ですが、顕在意識を使って得られる結果は、想像が容易でとても常識的です。言い方を変えると、人生に及ぼす影響はとても小さいのです。

顕在意識は、大切な天才児ちゃんのような我が子を失うことを「恐れ」「心配」している、怖がりで心配性なとても愛情深いお母さんのような意識です。

人生経験豊富なお母さんは辛い経験もたくさんしてきました。だから、大切な大切な天才児ちゃんを部屋に閉じ込めて、扉を閉めて、鍵をかけて、更に何重にも鍵をかけて、必死に守ろうとします。

でも、そうすることで、天才児ちゃんは、せっかくの素晴らしい力を発揮できずにいます。この天才児ちゃんこそが潜在意識です。

 

顕在意識がどんなに頑張っても、人生に影響を及ぼせるのはたった4%。一方、顕在意識が守ろうとしている潜在意識が人生に影響を及ぼせるのは96%!

顕在意識が頑張れば頑張るほど、実は残念なことになっているのです。

潜在意識


わたしたちには自覚できない「意識」もあります。それを「潜在意識」や「無意識」といいます。

潜在意識は五感だけにとどまらず、勘・閃き・気・直感などありとあらゆる力で、「なにか」を感じ取ります。感じ取ったものは言葉にするのがむずかしく、なぜそう感じたのかという理由もよくわからないのです。

ですが、潜在意識を使って得られる結果は、想像できないほど驚きと感動に満ちています。言い方を変えると、人生に及ぼす影響がとても大きいのです。

愛される力、信じる力、健康でいる力、収入やエネルギーを生みだす力、人と心を合わせる力。潜在意識は、そんな力をフルに発揮する天才児ちゃんのような意識です。


天才児ちゃんはこどもなので難しい言葉やいい悪いがよくわかりません。心の中のつぶやきをすべて自分のこととして肯定して、オーダーとして受け取り、ひたむきに具現化しようとします。

わくわくしたことがほんとに起きちゃうのも、ふと頭によぎった良くないことが実現しちゃうのも、実は潜在意識が具現化していたのです。

悲しみ、淋しさ、怒り、怖れ、心の中の本音や本心をどんなに抑圧しても、潜在意識はそれを具現化してしまうのです。

 


集合意識


山のとんがり、赤いところが顕在意識です。顕在意識だけで生きるのはとても孤独です。一人で頑張らなければなりません。

意識の深いところ、紫のところの潜在意識を使うと、「周り」と繋がるので、「周り」の力を借りて大きなことができるようになります。

実は、潜在意識の先には、さらに深い意識があります。それが、東日本大震災の際に日本人の本当の姿を世界中に知らしめたり、映画「君の名は」を世界中で大ヒットさせた、集合意識です。

集合意識は、自分も含めた人や生き物、自然や創造物、あらゆるものに宿った宇宙の意識。集合意識には、時間も空間もありません。ですから、亡くなった人の意識も、これから生まれる人の意識も、すべての「御靈(みたま)」が集合意識なのです。

古事記や日本書紀のモトともいわれる「ホツマツタヱ」では、「しい」という肉体が「たま」とひとつになると魂(たましい)になるそうです。地球上の肉体という空間から解き放たれた「たま」は、「光」になり「無限」になります。

集合意識はまるで、「サプライズが大好きな神様」です。あっと驚くカミワザで、誰も予想できない奇跡を起こして、「我」のない望みを叶えてしまいます!